相続土地帰属制度について思う事

最新不動産事情

相続土地帰属制度とは、法務省が最近整備した制度です。

めちゃくちゃ簡単に言うと、相続した人が相続で受け取った不動産(土地)を
使い道がないので国に譲ってしまおうという制度です。

最近特に問題になってきている、地方の土地などで売値がつかなかったり、
管理ができない土地が増えてきてしまった事も制度発足の要因です。

そのまま放置してしまうと、結局所有者不明土地になってきてしまう事もあります。

こういった制度自体は非常に良い事だと思います。

最近相談でこの制度を調べる機会がありまして、詳しく調べてみました。

ただ、色々調べていくとちょっと使いにくいな~と思われる点があります。
私が感じた点ですが。。

1.基本的にお金をかけて土地をしっかり境界明示しなければならない。

2.建物がある場合や、残置物がある場合は更地にしなければならない。

3.相続した人の本人申請のみ受付。しかもその不動産のある法務局にて申請。

4.申請したからと言って、全てOKにはもちろんならない。

5.申請前の段階で一定程度の費用負担が必要。

6.全てOKになったとしても、地目や面積に掛け算した計算でもちろんお金を収める。

といったことです。

もちろん、国としても、帰属後に所有者責任があるので無責任な形では持てません。

理解はするのですが。。

せめて、相続した人が一般の人がほとんどなのですから、プロに任せて手続きが出来るようにはなってほしいと思います。

例えば、本人申請にあたり、地方までわざわざ行って手続きするのを士業などの専門家にまかせられるようにしてほしいですね。

普通日常働いている方が平日のしかも昼間に地方に行けますか?

普段ほとんどかかわりない法務局に相続された本人(名義人)が全員そろって行かなければなりません。

結構ハードル高くないですか?

無理ではないですが、どう考えても片手間ではできませんよね。

もう少し私達不動産に携わる人間が制度をもっと積極的に使ってみたくなるようなものになって欲しいものですね。。

(^_^;)

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